さぁ、コードな対話、はじめよう!

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〜 「プログラミングの学び」を考える 〜

 

2020年度からの小学校段階におけるプログラミング教育の必修化を見据えて、授業内容のあり方についての検討が進められています。
今回のイベント『「コンピュータと学び」のフォーラム 2018 秋』では、プログラミング教育の未来を考えるために『プログラミングにおける「学び」』に焦点を当て、教育現場、地域、教員養成機関から「プログラミング教育」についての展望を考えます。

<開催概要>

主 催:COPERU(代表団体:明星大学)
共 催:オープンソースカンファレンス実行委員会
※「オープンソースカンファレンス2018 Tokyo/Fall」との併催イベントです。
対 象:プログラミングの学びに関心のある方、教育関係者、教員を目指す学生 等
参加費:無料
日 時:2018年10月27日(土) ,10月28日(日)
会 場:明星大学 日野キャンパス 28号館 2F 204(アカデミーホール)
(多摩モノレール 「中央大学・明星大学駅」から大学まで直結。会場まで徒歩6分)
問合せ:is-coperu@ml.meisei-u.ac.jp

<プログラム>

■■■ 10月27日(土) ■■■


◎ 11:00 – 11:45
齋藤 大輔(早稲田大学)
地域における児童を対象としたプログラミングを学習する場の構築とその取り組み

我々は今年度より地域と連携して、児童がプログラミングを学習することができる場の提供に力を入れ、プログラミングを通してICTやIoT技術を活用し「コンピュータと上手に付き合う」ことのできる児童の育成を目標としてクラブという形での構築に取り組んでいる。本発表では、この取り組みについて、地域におけるプログラミングを学習する場の構築という観点から情報を共有する


◎ 13:00 – 13:45
喜田 綾芽(明星大学大学院 情報学研究科)
プログラミングに苦手意識を持っていた情報学部の学生から見た「コンピュータとの対話」の魅力

COPERU が行ってきた「コンピュータとの対話」を軸にしたProject を通して情報学を学んでいながらプログラミングに対し苦手意識を感じていた学生から見た「コンピュータとの対話」とは何か、プログラミング教育とどのような関連性についてお伝えします。


◎ 14:00 – 14:45
常田 卓磨(株式会社コト・エージェンシー)
「学び」と「遊び」の境目をなくす取り組みについて

子どもたちにプログラミングで遊ぶ場を提供するボランティアサークル(CoderDojo所沢)を運営しております。その活動で私なりに意識していることがあります。それは子どもたちに、如何に「学び」をお勉強と感じさせず、ただただ楽しい「遊び」として捉えてもらえるようにするか、ということです。これまでの取り組みをご紹介させていただければと思います。


◎ 15:15 – 16:00
村上 武士( PCN北千住 代表 / Code for Adachi 代表)
「すべての子供たちにプログラミングを!」を2年間続けてみた

私達PCN北千住は「すべての子供たちにプログラミングを!」合言葉に2017年6月に活動をスタートしました。小学生・中学生を対象とした我々の活動の成り立ち、活動での気付き、これからを皆さんと共有したいと思います。

<Agenda>
■PTAの課外活動からのスタート、そして
■PCN北千住 誕生!
■プログラミングを使って「君たちが作りたいもの」を作るんだ!
■モチベーションアップのアクション
■Code for Adachi 設立!


■■■ 10月28日(日) ■■■


◎ 12:00 – 12:45
武富 拓也(明星大学大学院 人文学部研究科 英米文学専攻)
社会言語学の観点から見るプログラミングの学びについての考察
~プログラミング体験イベント「CABA」参加者の語りのディスコース分析を通して~

「学習」というものは、個人の頭の中にではなく、共同体の参加の過程の中に位置づけられる。ウェンガー(Wenger, E.)と共同研究を行なった文化人類学者のレイヴ(Lave, J.)らは上記のように学習を捉えていた。私はCOPERUのプログラミング体験イベント「CABA」に参加し、参加者のデータ(学習行為のプロセス・会話の録画、インタビュー)から、学びのプロセスについて質的調査を行なった。分析結果をみなさんと共有し、「プログラミング学習」についての知見を深める場としたい。


◎ 13:00 – 13:45
佐藤 正範(東京学芸大学 附属竹早小学校 教諭/学芸大こども未来研究所 学術フェロー)
プログラミング教育と小学生の「間」 で見えてきたこと ~テキスト言語とComputing的実践から~

竹早小学校では小学校3年生からテキストベースのプログラミング言語 SonicPi → Processing → Arduino を使った活動を行っている。先行例のイングランドでは教科「Computing」にICT活用・プログラミングや情報モラル等が体系づくられており、勤務校も「コンピュータを理解する」という軸でカリキュラム化を図っている。実践を通し見えてきた興味深い「プログラミング教育と小学生の間」をご紹介することで、新しい視点を提供できたらと考えている。

備考:
発表中でご紹介するフリーのプログラミング環境「SonicPi」「Processing」等をインストールPC等をご用意頂けると簡単な体験も可能です。


《Plenary Talk》

◎ 14:00 – 14:45
兼宗 進(大阪電気通信大学)
小学校から高校で行われるプログラミング教育

新しい教育課程では、プログラミングを含む情報教育が2020年から小学校で開始され、順次、中学校と高等学校でも行われる予定である。本発表ではその概要を紹介し、オープンソースコミュニティへの期待を述べる。


◎ 15:15 – 16:00
谷岡 広樹(徳島大学 助教 / 株式会社TENTO フェロー / CoderDojo Tokushima 代表)
グループ学習で学ぶプログラミング 〜さあ、いっしょに考えよう!〜

コンピュータサイエンス、アルゴリズム、デザインパターン、コーディング、開発手法、論理的思考など、あらゆる概念や知識を必要とするプログラミング的思考の習得のために、子ども達は何に取り組めば良いのでしょうか?ITエンジニア、プログラミングスクール、大学教員、CoderDojo、小学校での授業などの経験を通じて得た知見を元に、その答えが日常の中にあることを、具体的な事例を交えてご説明します。


◎ 16:15 – 17:00
下地 優作(明治大学大学院 理工学研究科 数学専攻)
情報教育の専門家ではない人間から見た「Caba」

この夏,明星大学主催の「Caba」というイベントが行われた.学生が中心となり,「プログラミング教育に必要なことは何か?」,そして「学ぶとはどういうことか」ということを徹底的に考え,そのひとつの体現としてこのイベントが生まれた.ここでは,その「Caba」に至るまでの過程や当日の様子,そしてそこから得た学びについて,少し離れた立場の人間の視点からざっくばらんにお伝えする.